【運送業】Gマーク取得6つのメリット

Gマーク:貨物自動車運送事業安全性評価事業

トラック運送事業者の交通安全対策などへの事業所単位での取り組みを評価し、一定の基準をクリアした事業所に対して、日本トラック協会が認定する「貨物自動車運送事業安全性評価事業」という認証制度で、2003年から始まりました。
認定されると、安全性優良事業所のステッカーを車に貼ることができます。

リリー営業部長

このステッカーがトラックの後ろに貼ってあるのを良く見ますね!

全日本トラック協会の資料抜粋
安全性優良事業所 認定制度 (jta.or.jp)

3テーマ 30項目以上の厳しい評価基準をクリアした事業所(営業所単位)が認定されます。

1.「安全性に対する法令の遵守状況」
 適正化指導員による事業所の巡回指導結果、運輸マネジメントの取組状況を評価
2.「事故や違反の状況」
 事故や行政処分の状況を評価
3.「安全性に対する取組の積極性」
 安全対策会議の実施、運転者への教育などの取組を評価

上記3つのテーマに、計30以上の評価項目が設けられています。
100点中80点以上の評価など全ての認定要件をクリアした事業所だけが「安全性優良事業所」として認定されます。また、認定された後も2~4年ごとに更新審査があるため、認定事業所は安全性を維持し続ける必要があります。

Gマーク制度の詳細はこちら

1.法令を遵守し、運送事業者に対して、過積載や高さ制限違反等の法令違反となるような要求はしない
2.運送事業者の選定にあたっては、ISO9001基準や安全性優良事業所認定制度などの客観的な基準を積極的に活用する。
3.法令違反を繰り返す運送事業者に対しては、取引の停止などを含め、毅然とした態度で臨む
4.運送事業者との協力のもと、安全運送に関する定期的な協議・会合の実施、安全パンフレットの配布など、安全運送の確保と啓蒙活動に努める

リリー営業部長

運送業開始してから3年経った事業所(営業所)及び、車両を5台以上用意できることが対象です。
各都道府県のトラック協会へ申請します。

行政書士 浅沼

評価は、
①法令の遵守状況、これは巡回指導の評価結果です。32点以上必要です。
②事故や違反の状況、重大事故、行政処分の状況です。もし事故が無ければ40点もらえます。
2021年12月1日~2024年11月30日までの3年間の事故違反が対象です。

③安全性の取組積極性は、どんなことに取り組んでいるか?書類審査になります。
評価は、上記①~③の合計が80点以上かつ、①~③の各基準点以上で、③については、全項目で得点していることが必要です。
昨年と評価点数の配転が変わっているので注意してください。
社会保険の加入も必要です。

リリー営業部長

巡回指導は、
2023年7月1日~2024年10月31日の期間の結果が評価されます。
申請時点で7月1日以降に巡回指導を受けていない事業所(営業所)は、申請後、巡回指導が実施されますよ!

行政書士 浅沼

申請案内(チェックシート)はこちら

公式のGマーク認定によるインセンティブはこちら (令和6年2月現在)

1.違反点数の消去

通常、3年となっている違反点数の付与期間について、違反点数付与後2年間違反点数の付与がない場合、当該違反点数が消去されます。

2.IT点呼の導入

対面点呼に代えて、国土交通大臣が定める設置型又は携帯型のカメラを有する機器による営業所間等での点呼が可能となります。

3.点呼の優遇

2地点間を定時で運行する形態の場合の他営業所における点呼、同一敷地内に所在するグループ企業間における点呼が承認されます。

4.安全性優良事業所表彰

安全性優良事業所のうち、連続して10年以上取得しているなど、さらに一定の高いレベルにある事業所が表彰されます。

5.基準緩和自動車の有効期間の延長

基準緩和自動車が適切に運行されている場合、継続緩和の申請について、緩和の期限が無期限に延長(通常4年間)されます。

6.特殊車両通行許可の有効期間の延長

特殊車両の通行許可について、一定の要件を満たす優良事業所の車両の場合、許可の有効期間が最長4年間まで延長(通常最長2年間)されます。

以上6つは国土交通省によるインセンティブですが、他にも、全日本トラック協会からは「助成の優遇」、損保会社からは、「保険料の割引」等があります。
また、外国人ドライバーを「特定技能」の在留資格で雇う場合の条件にもなっています。

行委書士 浅沼

2024年度のWEB申請による受付期間は、7月14日までです。
申請5回目までは「Gマーク」ですが、6回目からは長期安全認定事業所として「ゴールドGマーク」になり、申請書類も簡素化されます。

リリー営業部長

申請にはたくさんの資料作成が必要で、申請期間も短いので、運送業専門の行政書士をご利用ください。

Gマーク申請は、昨年度から「WEB申請システム」へ移行しております。
WEB申請システム説明会の公式動画が4つ公開されましたので、リンクを貼っておきます。公式ページはこちら

【01.主な変更について】

【02.Gマーク申請について】

【03.Web申請システムについて】

【04.評価項目Ⅲ.「安全性に対する取組の積極性」について】

以上

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